占いの歴史は科学よりも長い

占いの歴史は非常に古く、人類に大きな影響を与え続けてきました。実際、占いを政治に取り込んできた国家は多く、国を左右する出来事を占いで判断するというケースは世界中で見られます。

今でこそ宗教的な考え方に代わって、「最新の」科学的な考え方が主流になってきました。しかし、占い的な考え方が捨てられたわけではありません。例えば日本人が元日におみくじを引いて、1年を占うといった行為は日常的に行われています。雑誌の巻末にある相性占いも人気の記事の1つです。隣国のロシアでは、未だに主要な占星術師の予言が、新年にトップニュースになります。

占いははるか昔に生まれ、今もなお生き残っているのです。そこで今回は科学よりも長い占いの歴史を考えてみたいと思います。

占いの歴史は科学よりもはるかに長い

現代は科学が全能の時代です。全てが科学的な基準によって判断されている、科学に偏った時代と言えるかもしれません。相性占いのような世界は非科学的なので、現代的ではない、信ぴょう性が無いと切り捨てられてしまいがちです。しかし、本当にそうでしょうか?

例えば相性占いにも使われる占星術の原形は、紀元前の30世紀に誕生したと言われています。じっくりと文字を見てください。紀元「前」30世紀です。現在のイラクの辺りにあったメソポタミア文明で行われた一種の自然占いとして占星術が誕生しました。

一方で科学は17世紀、ヨハネス・ケプラー、ガリレオ・ガリレイ、アイザック・ニュートン、ロバート・ボイルなどが活躍した時代に基礎が完成したと言われています。

歴史の差は圧倒的です。あくまでも現在の主流は科学ですが、だからといって占星術や相性占いの世界が不必要かといえば、違うはずです。

占いや予言を生活の中でもう少し大切にしてみる

相性占いや予言が非科学的だとして軽く見られるようになった原因は、占いや予言そのものに価値が無かったからではありません。例えば今でこそ「怪しい」と見なされるノストラダムスは、16世紀のフランスで活躍した占星術師でした。ノストラダムスの予言が「当たらなかった」理由は、彼が無能なのでも、占星術が「怪しい」のでもありません。

むしろノストラダムスは優秀です。学者一族の家庭に育ち、12歳のときにラテン語、ヘブライ語、数学、医学などに通じ、モンペリエ大学で医師になったほどです。問題は、そのノストラダムスが1555年に書いた『諸世紀』という予言書を、後世の凡人が商売のねたに食い荒らした点にあります。結果として、相性占いや予言のような世界が「怪しい」と考えられるようになってしまったのです。

難しい話になりますが、科学は帰納法的な考え方をしますし、占いは演繹(えんえき)法的な考え方をします。真実に迫る角度は異なりますが、どちらも宇宙のルールを突き止めようというまじめな学問です。

その意味で哲学も道徳も芸術も神学も科学も占いも全て同じ線上にあるのです。

そのまじめな学問を商売や詐欺に利用しようとする人のせいで、相性占いや予言は非科学的ないかがわしい世界と考えられてしまいました。

占いの世界が悪いのではありません。占いや予言は、古くから迷う人々を救ってきた説得力と実績があります。その魅力は現代も色あせていません。上手に生活に取り入れてみてください。生きるヒントになってくれます。